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第56話「罠、からの罠、またまた罠」

last update Date de publication: 2026-01-29 08:51:09
「……やっぱり、俺たちは歓迎されてないんだな……」

セリュオスの乾いた声に、エレージアが肩を竦すくめた。

遠くから聞こえる足音が止むことはなく、二人の移動に合わせてついて来る。

それらは決して近づくことはなく、一定の距離を保ったままだった。

「当然でしょう。伝説の宝具を持っているあなたを、すぐに勇者として受け入れるほど彼らは愚かではないわ。幾重にも盛衰を経験してきた彼らが、外から入って来た異物を警戒しないわけがないの」

「俺は異物なのか……」

霧が、またひと際濃くなってきている。

隣にいるエレージアでさえ、その表情を読み取ることが難しい。

「たとえ異物であったとしても、あなたは勇者。共に戦う仲間を見つけなければ、魔王と戦うこともできない」

「それはわかってる……。だけど、さすがに監視の数が多すぎないか?」

二人が話す間に、周囲の気配の数は増え続けている。

大木の枝の上、あるいは足元、自然の流れの中に彼らは紛れている。

「どうせ接触してくるわけではないのだから、気にしても仕方ないじゃない。今の私たちにできるのは、蛍晶けいしょう鉱
白浪まだら

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